戸建て物件のメリットとデメリットを不動産のプロが解説

MERIT

一戸建てのメリットとは

  • MERIT1

    騒音やプライバシーの隣人トラブルが起きにくい

    集合住宅では、隣人トラブルが発生しやすい傾向があり、特に問題になるのが音です。
    普段の生活の中で、仕方なく発生してしまう音でもトラブルの原因になることがあります。
    一戸建ては独立しているので、上階から聞こえる足音や、隣人の声が聞こえにくくなります。
    子どもが室内で走り回ったり、大声を出したりする子育て中の家庭は特にメリットとなると思います。
    プライバシーの確保という面でも、マンションなどの集合住宅に比べて家族構成や、不在にしがちな日、時間帯を推測されにくいので、安心して暮らせるポイントと言えます。

  • MERIT2

    専用の庭や駐車場をつくれる

    賃貸でも庭のある物件はありますが、やはり法に反しない限りは自由に使うことができる庭は一戸建てだけです。
    マンションだと、自由に使えるスペースは、ベランダやバルコニーがほとんどなので、ガーデニングや家庭菜園を楽しみたい方は一戸建てがメリットと言えます。
    専用の駐車場を設置できるのも、一戸建てならではのメリットで、駐車場を借りて、毎月お金を払う必要はありません。
    2台以上車を所有している方は金銭的に非常に魅力的だと思います。

  • MERIT3

    土地が資産になる

    一戸建てを購入すると、建物だけではなく、土地も所有物になります(借地権付き物件を除く)。
    建物は時間が経つと、価値が低下していきますが、土地は時間の経過だけで価値が変化することはありません。
    周辺の開発が進んだり、新しく鉄道の駅ができた場合には価値が上がることもあり、将来の資産価値になります。

  • MERIT4

    家づくりにこだわれる

    新築の注文住宅であれば、間取り、デザイン、素材、設備を自由に決めることができます。
    もちろん、法律や技術の制限はありますが、ハウスメーカーや工務店などと相談しながらこだわりの家づくりを行えます。
    マンションでは難しいリフォームやリノベーション、増築も自由なので、中古住宅を購入して、大規模リフォームを行うこともできます。
    ライフスタイル、ライフステージの変化に合わせて建て替えることも可能です。

  • MERIT4

    管理費・修繕積立金がない

    マンションでは、毎月の住宅ローンの返済に加え、管理費と修繕積立金を支払う必要があります。
    一戸建ては、土地の購入費用から設計、建築費用など、マンションに比べると高額になることが多いですが、管理費や修繕積立金の支出を考慮するとあまり変わらない場合もあります。
    修繕に関しては、ご自身でメンテナンスを行う必要はありますが、タイミングや内容は自分で決められるので、金銭的な負担を減らすこともできます。

DEMERIT

一戸建てのデメリット

  • DEMERIT1

    維持管理は自己責任

    マンションでは、維持管理の計画を立てて費用(管理費・修繕積立金)を徴収して、定期的にメンテナンスを行います。
    管理を任せられるマンションと違い、一戸建ての維持管理は所有者に任されています。
    時間が経てば各部は必ず劣化していきますので、定期的なメンテナンスは必要です。
    特に日本の一戸建ては木造が多く、湿気やシロアリなど気にかけることが多いので、注意が必要です。

  • DEMERIT2

    防犯上のリスク

    窓が多い一戸建ては、マンションに比べて外から侵入しやすく、空き巣などに狙われやすいです。
    たくさんの窓に鍵をかける必要があり、かけ忘れのリスクも高まります。
    低層の一戸建てにおける空き巣被害では、窓から侵入されるケースが多いと言われています。
    一戸建てで、ホームセキュリティを導入する人も増えていますが、その場合、費用は全て自己負担になるので、防犯対策コストが割高になってしまうことがあります。

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    建て替えられない物件がある

    中古の一戸建てを検討している方は、「再建築不可」物件に注意しましょう。
    住宅が密集しているようなエリアなどで、奥まったところに建っている物件は、建築基準法の「接道義務」(消防車や救急車が通行できるよう、敷地が一定以上道路に面することを義務付ける)条件を満たさないことがあります。
    この場合、リフォームはできますが、解体して建て替えることはできないので、解体するときはきちんと確認しましょう。